お正月から連想するものといえば、おせちや初詣、年賀状など色々なものがありますよね。

 

その中でもお正月に飲む祝い酒の「お屠蘇(とそ)」。

 

こちらを思い浮かべる人はどれくらいいるでしょうか?

 

「なんとなく飲んではいるけど『お屠蘇』って結局どういう意味があるの?」と思っている方もいると思います。

 

そこで今回は、この「お屠蘇」についてまとめてみました。

 

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お屠蘇とは?多くの人が知らない意味と由来

お屠蘇とは、「屠蘇散(とそさん)」または「屠蘇延命散」と呼ばれる5~10種類の生薬(植物の根っこなど)をお酒やみりんで浸けこんだものです。

 

お屠蘇はお正月に一年間の邪気を払い、無病長寿を願って飲まれます。

 

お屠蘇の意味には「邪気を屠(ほふ)り、死者を蘇らせる」や「蘇という病をもたらす鬼を屠(ほふ)る」といった説などがあるようです。

 

どちらの意味にしても、邪気を払い、無病長寿を祈って心身ともに改まろうという願いを込めていただくことに変わりありません。

 

お正月にお屠蘇を飲む習慣は中国で始まったと言われていて、日本には平安時代に伝わったようです。

 

嵯峨天皇のころ(在位期間:809~823年)に宮中の正月行事として始められたものが、江戸時代には一般に広まったとされています。

 

 

お屠蘇の材料や効果は?

お屠蘇の材料は屠蘇散とお酒やみりんです。

 

お酒やみりんは単独で、もしくは両方を合わせることもあります。

 

みりんを加えると甘さと口当たりがよくなりますよ。

 

屠蘇散には5~10種類の生薬を使うと書きましたが、生薬とは植物の根っこだったり、実だったりします。

 

生薬は漢方薬の材料として用いられることがほとんどです。

 

市販されている屠蘇散はメーカーによって使われている生薬の数や配合量が変わりますが、一般的に使われるものは以下のようなものになります。

 

白朮(びゃくじゅつ)

利尿作用、健胃作用、鎮静作用

 

山椒(さんしょう)

健胃作用、抗菌作用

 

桔梗(ききょう)

鎮咳去痰作用、鎮静・沈痛作用

 

肉桂(にっけい)

健胃作用、発汗・解熱作用、鎮静・鎮痙作用

 

防風(ぼうふう)

発汗・解熱作用、抗炎症作用

 

こういった生薬を細かく刻んで調合したものが屠蘇散です。

 

内容を見ると分かるように、胃腸の働きをよくしたり、身体を温めたり、解熱作用、鎮咳去痰作用もあることから初期の風邪にも効くと言われています。

 

ただ、効果はそこまで期待できないので、お屠蘇をたくさん飲んで風邪を治そうなんて考えないようにしてくださいね(笑)

 

 

生薬といってもあまり聞きなれない方がほとんどだと思いますが、身近なものが生薬だったりします。

 

例えば、みかんの皮。

 

これを干したものは、「陳皮」といわれる生薬で食欲不振などに使われます。

 

他にも、料理によく使うしょうがは「生姜(しょうきょう)」と呼ばれる生薬で、体を温める効果があります。

 

身近なところにも生薬はたくさんあるので調べてみると面白いと思いますよ。

 

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お屠蘇の作り方は?

お屠蘇を家で作るために、先ほど紹介した生薬を集めます。

 

・・・といっても難しいですよね。

 

生薬はお店で買えるところもありますが、基本的に売っている量が多くて使いきることが難しいし、高くなります。

 

なので、家庭で作るためにはあらかじめメーカーが作っている「屠蘇散」をドラッグストアやスーパーで買ってきましょう。

 

もしくはネットでも販売されているので、そちらから購入しましょう。

 

 

作り方を説明していきます。

 

用意するのは以下のとおり。

 

  • 屠蘇散
  • 日本酒
  • 本みりん

 

みりんは料理用のみりんだと塩分が入っている場合があるので、かならず「本みりん」を使うようにしましょう。

 

まずは、酒と本みりんを合計300ml用意します。

 

割合はお好みでどうぞ。

 

日本酒だけのものでも本みりんだけのものでもお好みで。

 

日本酒が多ければ辛口な仕上がり、本みりんが多ければ甘口でまろやかな味わいになります。

 

素材がいいものを使うといいものが出来上がります。

 

上質な日本酒や本みりんを選ぶのがおすすめです。

 

 

次に、購入した屠蘇散を浸します。

 

7、8時間放置(購入した屠蘇散の説明書きを参考にしてください)。

 

時間になったら、屠蘇散を取り出して完成です。

 

とても簡単ですよね。

 

注意する点としては、あまり長時間浸しすぎると、濁ったり、沈殿物が出来たりする場合があることです。

 

様子を見て調節してください。

 

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お屠蘇の飲み方の作法は?

お屠蘇の飲み方の作法についても説明していきます。

 

お屠蘇を飲むのは元旦の朝。

 

飲む前に必ず若水(元旦の早朝に汲んだ水)で手を清め、神棚や仏壇などを拝んだ後、家族そろって新年のあいさつを行います。

 

その後、雑煮やおせちを食べる前にお屠蘇を飲みます。

 

そのときに使われるのは、朱塗りまたは白銀などのお銚子と朱塗りの三段重ねの盃です。

 

 

 

ない場合は、ご家庭の中でふさわしそうな器を選んでくださいね。

 

お屠蘇の飲む時は、一家そろって東の方角を向きます。

 

若者の精気にあやかるという意味で、年少者から年長者へ盃を順に進めていくのです。

 

お屠蘇を飲むときには、「1人これを飲めば一家苦しみなく、一家これを飲めば一里病なし」と唱えます。

 

アルコールなので年少者や車を運転する予定がある人は飲む真似だけします。

 

 

まとめ

お屠蘇についてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか。

 

名前はなんとなく知っていたけどどういったものか知らなかった、というかたの参考になれば幸いです。

 

ここまで書いてきましたが、お屠蘇を飲むという習慣自体がほとんどのご家庭で少なくなってきているようです。

 

こういった古くから伝わる習慣がどんどんなくなっていくのは悲しいことです。

 

無病長寿を願って次のお正月でさっそく試してみてくださいね。

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